
静岡県最東部、国際観光温泉文化都市に指定されている伊東市は名湯と自然に囲まれた地域。そんな花と海といで湯の街、伊東市にある「伊東遊季亭」に宿泊してきました。
伊東駅からは車で約3分、徒歩約10分の場所に位置するためアクセスも抜群。車で直接宿へ向かうのもいいですが、駅周辺には「湯の花通り」や「キネマ通り」などレトロな商店街もあるので、散策しながら移動するのもおすすめです。
【目次】
▶︎和モダンな雰囲気漂うラウンジでチェックイン
▶︎洗練されたくつろぎの客室
▶︎プライベートダイニングで味わう美しい夕食
▶︎夕食後は伊東の夜を彩る「伊東温泉 竹あかり」へ
▶︎身体の芯まで温まる自家源泉「熱の湯」
▶︎地元の旬素材を活かした朝食和モダンな雰囲気漂うラウンジでチェックイン
エントランス14時からチェックイン可能ですが、この日の到着は19時ごろ。「伊東遊季亭」という宿名から想像していたよりも、エントランスからモダンな雰囲気を感じます。
それもそのはず。昭和3年に「東海館」として開業後、2008年7月に「くつろぎ日和 伊東遊季亭」としてリニューアルオープン。伝統のおもてなしの心を受け継ぎながら、 新しい滞在空間に料理、サービスを届ける宿として生まれ変わり、現在に至ります。
ラウンジチェックインの手続きはロビーを抜けた先にあるラウンジで。ゆったりソファに腰掛けながら館内の説明を聞きます。
ウェルカム茶とお茶請けチェックインの際にスタッフから温かいお茶と、お茶請けのしらすせんべいをいただきました。到着してほっと一息つける瞬間です。
館内ゆかた部屋へ向かう前にチェックしておきたいのが浴衣。キッズ用とレディースはそれぞれS~Lサイズ、メンズは中~特大を用意。柄も豊富なので選ぶ楽しみもありますね。
洗練されたくつろぎの客室
客室今回泊まった「和モダンルーム(竹フローリングルーム)」の広さは38平米あり、定員は3名。抗菌効果があるといわれる竹を使用したフローリングと、ゆったり寛げる和風ベッドが配置されています。
ベッドは全てシモンズ社製、デュベ・掛布団は高級羽毛を使用しているとのこと。シンプルでありながらも、こだわりを感じるお部屋です。
プライベートダイニングで味わう美しい夕食
夕食部屋で荷解きを終え、予約した食事の開始時間に合わせてレストランへ向かいます。待ちに待った夕食です♪
伊東遊季亭の料理長は、関西で長年にわたり京懐石を手がけてきた池田和彦さん。そんな料理長による自慢の創作会席が堪能できるのも楽しみのひとつ。
旬の食材や地元ならではの素材を活かしたお料理はもちろんのこと、それらを美しく魅せるガラスや和洋の食器までおもてなしの心を感じます。
遊季亭風ステーキ 柚子胡椒ソースこの日の献立は以下の通り。
食前酒:梅酒
先付:春菊と榎木お浸し
手毬:小鯛笹漬、穴子
前菜:蒸しあわび三重奏(青海苔ソース、肝ぽんずソース、ビシソワーズソース)
椀物:日の出サーモン 清汁仕立て
造り:沖の品
進肴:玉子豆腐 海の宝石箱
焼物:遊季亭風ステーキ 柚子胡椒ソース
煮物:蟹真丈蒸し
止肴:黄身鍋
お食事:黒米ご飯、赤出汁、香の物
デザート:お汁粉、フルーツ全12品の会席はボリューム満点。女性はもちろん、男性でも満足すること間違いなしです。
レストランは1組ごとの個室型プライベートダイニングとなっているので、周囲を気にすることなく食事を堪能できるのも魅力的でした。
夕食後は伊東の夜を彩る「伊東温泉 竹あかり」へ
伊東温泉 竹あかり伊東温泉では、18時~22時まで竹による和のイルミネーション「伊東温泉 竹あかり」を開催しています。
松川遊歩道を中心に浪漫エリア、幽光エリア、神秘エリアの3つに分かれ、それぞれのロケーションを生かしたイルミネーションの中を歩くことができます。
伊東遊季亭からも近いので、夕食後、幻想的に灯る竹あかりに導かれて夜の散歩をするのもおすすめです。
身体の芯まで温まる自家源泉「熱の湯」
お腹も満たされたので、一日の疲れを癒すため伊東遊季亭自慢の温泉へ。
【大浴場】石華の湯内湯(画像提供:伊東遊季亭)館内には大浴場が2つ、無料貸切露天風呂が2つ、合計4種類のお風呂を完備。それぞれに自家源泉の天然温泉を使用しています。
自慢の自家源泉は「熱の湯」といわれ、汗の蒸発を防ぎ保温効果が抜群です。
【大浴場】木清の湯玉砂利を敷いた洞窟露天風呂(画像提供:伊東遊季亭)男女2種類の大浴場は、石づくりの内湯と野趣たっぷりの露天風呂を備えた「大浴場 石華の湯」、浴槽に檜を用いた内湯、露天風呂は洞窟を思わせる雰囲気の「大浴場 木清の湯」があり、朝夕で入れ替えられるので両方を楽しめるのも嬉しいポイント。
無料貸切露天風呂 檜薫の湯宿泊者利用無料の貸切露天風呂は、檜の香り漂う「檜薫の湯」と、パープルブルーの陶器浴槽が映える「陶雅の湯」の2種類。目の前に広がる庭園の情緒豊かな雰囲気の中で入浴タイムを満喫。
地元の旬素材を活かした朝食
朝食翌朝も夕食時と同じレストランに向かうと、焼き魚の芳しい香りがお出迎え。朝食は伊東名物の干物、料理長特製のちりめん山椒、豆乳鍋に出汁巻卵などが卓上に並びます。
朝食の献立表一見わからない料理や見慣れない食材などがあっても大丈夫。イラストとともにお料理の説明が記された手書きの献立表が、ひとり一人の手元に置かれているのです。
照らし合わせながら味わうのも食の楽しみ。こうした心遣いも伊東遊季亭の嬉しいおもてなしのひとつです。