
伊豆半島の東側、相模湾に面した港町の稲取。名物の金目鯛や伊豆大島を望む温泉はもちろんですが、実は「雛のつるし飾り」の発祥の地としても知られています。
今回はそんな稲取伝統の「雛のつるし飾りまつり」を見学するため、「文化公園 雛の館」へ行ってきました!
※本記事は、2022年2月の「雛のつるし飾りまつり」の様子をレポートしています。
「文化公園 雛の館」に到着するやいなや、可愛らしいフォトスポットがありました!早速フレームインして記念撮影♪

「雛のつるし飾り」とは、福岡県柳川市に伝わる「さげもん」、山形県酒田市に伝わる「傘福(かさふく)」と並ぶ日本三大つるし飾りのひとつ。雛の和裁細工のさげ物の風習は全国でも珍しい、江戸時代から伝わる稲取独自の伝統です。

雛の形は延命長寿を願う桃や、神七宝の形を表す縁起物の七宝まりなどさまざま江戸時代から雛人形を飾る文化はあったものの、やはりとても高価なもので、裕福な家庭でしか飾られないものだったそうです。
そんな時代に一般家庭で生まれたのが「雛のつるし飾り」でした。自分たちのお古の着物の端切れを持ち寄り、女の子の健康と幸せの意味合いを込めたさまざまなモチーフの人形をこしらえ、紐でつなぎ飾るようになったといわれています。
そうして親から子へと代々受け継がれてきた「雛のつるし飾り」は、いまなお稲取の家庭で飾られているそうです。

金目鯛の“鯛の鯛”のつるし飾り「文化公園 雛の館」では、200を超えるつるし飾りが展示されています。中には、金目鯛の“鯛の鯛(胸鰭の付け根の骨の一部)”や、スワロフスキーで作られた珍しいつるし飾りも。可愛らしい人形ひとつ一つに目を奪われました。

例年1月中旬から3月下旬に開催する「雛のつるし飾りまつり」のメイン会場となっている「文化公園 雛の館」。イベント期間中は雛壇の両サイドに飾られた色鮮やかなつるし飾りを観覧できます。
豪華な雛壇と鮮やかなつるし飾りは圧巻の光景です!

稲取文化公園 雛の館の足湯稲取文化公園内には、足湯もありますよ。雛のつるし飾りを楽しんだ後は、足湯でひと息つくのもいいですね♪
稲取伝統のつるし飾りで、春を感じてみてはいかがでしょうか。
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【場所】
文化公園 雛の館
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729
【雛のつるし飾りまつり期間】
2023年1月20日(金)~2023年3月31日(金)
【開館時間】
9時~17時(最終受付16時30分)
【休館日】
木曜日
※雛のつるし飾りまつり期間中は無休で開館
【料金】
500円(小学生以下無料)
【駐車場】
有料(10台、500円/台)
【お問い合わせ】
稲取温泉旅館協同組合
0557-95-2901
⇒文化公園 雛の館 公式サイトはこちら
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